県立前橋高等学校の倍率や志願者数は?2023年度までの試験内容を一挙おさらい!

この記事では、群馬県家庭教師センターの代表吉田が、県立前橋高等学校(=マエタカ)の2023年度までの倍率や志願者数、試験制度について、どこよりも詳しく紹介します。

県立前橋高等学校(=マエタカ)の前期と後期それぞれの入学試験について、あまり予備知識がない方でも具体的なイメージを持っていただけると思います。

なお、群馬県の高校入試は2024年度から大きく変わります。

これまで前期と後期に分けて2回実施していた試験が、1回の選抜に変更になります。

2024年度以降の入試制度についてはこちら

この記事を執筆している3月10日現在では、変更後の試験の具体的な情報は出てきていませんが、詳細把握次第、説明記事を出す予定です。

大きな変更があるからこそ、これまでの試験の特徴をしっかりと把握しておくことが重要です。

この記事を読んだすべての方が、県立前橋高等学校(=マエタカ)の2023年度までの倍率や志願者数、試験制度について、理解していただけたら幸いです。

それでは本題に移ります!

目次

県立前橋高等学校の基本データ

  • 群馬県立前橋高等学校

    ■特徴
    前橋高校は140年を超える歴史があり、現在ではSSHやOxbridge研修、総合的な学習の時間でグローバルかつ質の高い学びができることが特徴です。部活動も活発で全37種類あり、勉強だけでなく部活も積極的に取り組める環境があります。

    設立 1877年
    授業料 公立標準額
    所在地 群馬県前橋市下沖町321-1(上部電鉄片貝駅徒歩6分)

倍率と志願者数

前橋高校の4年分(2020年〜2023年)の志願者数と倍率を<前期試験>と<後期試験>に分けて表にしたものが以下になります。

前期試験の倍率

<前期試験>

定員定員割合(%)志願者数志願倍率合格者数
202384302913.4684
202284302613.1184
202184302553.0480
202084302723.2484

後期試験の倍率

<後期試験>

定員一次志願者数最終志願者数志願倍率
20231962322301.17
20221962142161.1
20211962112141.09
20201962252271.16

前橋高校の倍率に関する考察

上記より、以下のことがわかると思います。

  • 前期試験の倍率は3.0〜3.5倍で安定している
  • 後期試験の倍率は1.05〜1.2倍で安定している
  • 前期試験で落ちた人が後期試験も受けるため前後期の倍率には相関がある

試験内容と配点

前期試験の試験内容と配点

<前期試験>

  • 調査書:50点
  • 特活点:15点
  • 総合問題:30点
  • 面接:5点

引用:「令和5年度 群馬県立前橋高等学校入学者選抜 入学志願者案内」
https://maebashi-hs.gsn.ed.jp/wysiwyg/file/download/1/1707

前期試験で差がつくのは特活点と総合問題です。

後期試験の試験内容と配点

<後期試験>

  • 学力検査:650点
  • 調査書点:108.33点

引用:「令和5年度 群馬県立前橋高等学校入学者選抜 入学志願者案内」
https://maebashi-hs.gsn.ed.jp/wysiwyg/file/download/1/1706

後期試験では学力検査をしっかりと対策しておくことが重要です。

また、108.33点というのが気になるかもしれませんが、学力検査:調査書=6:1になるようにしているためで、単純に650÷6=108.33としているだけです。

<前期試験>の試験内容詳細

入学者案内の抜粋

以下が前橋高校の入学者案内から抜粋したものです。

これだけみても、わかりにくいですね。

後ほど、例も交じえつつわかりやすく解説します。

選抜方法別表
⑴ 選抜資料及び配点とその評価方法等について

調査書の 50点
ア) 1年次から3年次の各教科の学習の記録を用い、以下の算出方法に基づく。
【1・2年次】各学年45点 計90点満点
国語、社会、数学、理科、外国語、音楽、美術、保健体育、技術・家庭の各評定を1倍 (9教科×5段階=45点満点)
【3年次】90点満点
国語、社会、数学、理科、外国語、音楽、美術、保健体育、技術・家庭の各評定を2倍 (9教科×5段階×2倍=90点満点)
【合計点】180点満点
イ) ア)の合計点を『3.6で除して得た値』の小数点以下第1位(小数点第2位以下切り捨て)までの値を「評定点」とする。
調査書の 15点
以下の①~④の項目について、調査書に記載されている内容を原則として評価の特別活動 を「特活点」 対象とし、「特活点」を与える。
①部活動等:
中学校3年間当該活動を継続し、高校入学後も部活動に取り組む意志を強く認められる者を評価の対象とする。団体競技においてはレギュラーとしての活動実績を主に対象とし、成績に応じて評価する。なお、大会実績については、時期、主催団体、予選の有無、規模等を考慮する。
[大会実績]
全国大会1位~8位、全国大会出場・出展、
関東大会1位~8位、関東大会出場・出展、
県大会1位~8位(個人種目では1位~16位)、県大会出場 など
[その他]
県ジュニア優秀選手、県選抜選手、市郡選抜選手 など
②校外の活動で部活動に準ずるもの:
①の評価方法に準じて評価する。
③生徒会活動:
生徒会長を評価する。
④その他:
以下のような顕著な実績を評価することがある。
青少年読書感想文全国コンクール優良作品
日本数学オリンピック本戦出場 など
総合問題 30点
総合問題は90分で実施する。
「総合 知識・技能や思考力・判断力・表現力等を評価の観点として、「総合問題点」を与える。
面接 5点
高校生活や将来に対する具体的な意欲等を評価の観点として、「面接点」を与える。

引用:「令和5年度 群馬県立前橋高等学校入学者選抜 入学志願者案内」
https://maebashi-hs.gsn.ed.jp/wysiwyg/file/download/1/1707

○調査書の50点について

前期試験の調査書のポイントは以下です。

  • 9教科の重みは同じ
  • 3年時の評定は2倍換算される

それでは、3年間通じて、国語、社会、数学、理科、外国語は全て5、音楽、美術、保健体育、技術・家庭は全て4の場合に得点がどうなるか計算してみましょう。

結果は45.56点でした。(得点率91.11%)

一応、ご自身の得点を計算できるようにファイルを共有しておきます。
※黄色いセルに自分の得点を入れてみてください。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1C5ql7Zrpyo0UwkiHHbowOmGLcAtZMhc5cUQ9Dmaum2E/edit?usp=sharing

○調査書の15点(特活点)

特活点については、「①部活動」、「②部活動に準ずるもの」、「③生徒会活動」、「④その他受賞歴」などを評価されます。

全国レベルで何らかの活躍をした人はもちろん、県大会に出場した場合でも加点されることが明記されています。

「③生徒会活動」については、”生徒会長を評価する”と明記されており、その他の役職では評価されないと思われますので、注意しましょう。

○総合問題の30点について

調査書の50点に次いで配点が高いです。

調査書や特活点は、これまでのがんばりや実績が問われるものであり、面接は配点が小さいことを考えると、”受験勉強”として対策できるのはこの総合問題のみです。

こちらから令和3年(2021年)の問題と回答を見ることができますが、試験時間90分で解き切るには相応の訓練が必要になる内容です。

前期で合格を勝ち取りたい人は、過去問で時間通りに解き終わるための対策をしっかりとしておくことをおすすめします。

○面接の5点

この面接は、配点や入学志願者案内の以下の記載などから、”問題を起こしそうな受験生を落とす”ための試験であると捉えてください。

“面接において著しく低い評価を受けた受検者は合格とならないことがある。”

なので、いつも通りの自分で受け答えができれば、面接が原因で不合格になることはまずありません。

<後期試験>の試験内容詳細

学力検査点(650点)と調査書点(108.33点)を合計した点数が高い順に選抜されます。

学力検査と調査書(学習の記録の評定)の比重は6:1となっています。

それでは、学力検査点と調査書点について詳しくみていきます。

○学力検査の650点

<配点>
国語(150点)、数学(150点)、社会(100点)、理科(100点)、英語(150点)の合計点を「学力検査点」とする。

  • 国語・数学・英語の配点が50点高くなっています。

後期試験では、とにかくこの学力検査でどれだけ良い点をとれるかが重要です。

本番に自信を持って臨めるようにしっかりと対策をしましょう。

○調査書の108.33点

後期試験の場合、ポイントは以下です。

  • 主要5教科よりも副教科の配点が高い
  • 3年時の評定は2倍換算される

以下に入学志願者案内の記載を引用しますが、少しわかりにくいですね。

こちらも、ご自身の得点を確認できるシートを作成したのでご安心ください

ア) 1年次から3年次の各教科の学習の記録を用い、以下の算出方法に基づく。
【1・2年次】各学年110点 計220点満点
国語、社会、数学、理科、外国語の各評定を2倍(5教科×5段階×2倍=50点満点)
音楽、美術、保健体育、技術・家庭の各評定を3倍(4教科×5段階×3倍=60点満点)
【3年次】220点満点
国語、社会、数学、理科、外国語の各評定を4倍(5教科×5段階×4倍=100点満点)
音楽、美術、保健体育、技術・家庭の各評定を6倍(4教科×5段階×6倍=120点満点)
【合計点】440点満点
イ) ア)の合計点を『650/(440×6)倍して得た値』の小数点以下第2位(小数点第3位以下切り捨て)までの値を「調査書点」とする。

前期の例と同様に、主要5教科は全て5、副教科は全て4の場合の得点を計算してみました。

結果は96.52点でした。(得点率89.09%)

一応、ご自身の得点を計算できるようにファイルを共有しておきます。
※黄色いセルに自分の得点を入れてみてください。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1cfvUmIsmnm8BluAuEXk1NVz2gi_eJSIL2qUkBGNCGew/edit?usp=sharing

まとめ

この記事では、県立前橋高等学校の倍率や志願者数、試験制度について紹介しました。

倍率や志願者数、試験制度について理解していただけましたか?

今後は私立高校受験についても紹介していきたいと思います。

もし県内高校受験を考えている方は、こちらよりお気軽にご連絡ください。

この記事の執筆者:吉田 圭佑(代表)
吉田 圭佑(代表)
これまで200人以上の生徒を指導してきました。試験科目全体を見据えた合格戦略の策定に自信ありです。◾️略歷:2004年 群馬県立中央中等入学(1期生)→2010年 慶應義塾大学理工学部入学→2014年 慶應義塾大学大学院入学→2016年 銀行系システム会社入社→2022年 同社退職&独立 ◾️保有資格:基本情報技術者、応用情報技術者、ディープラーニングG検定、TOEIC800点等
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