パーソナルプレゼンテーションとは?四ツ葉学園の試験内容について
この記事では、四ツ葉学園中等教育学校の試験内容やパーソナルプレゼンテーション(PP)の対策について紹介しています。
四ツ葉学園の試験についてどこよりも詳しく紹介しているので、あまり予備知識がない方でも受験に向けて大まかなイメージをもっていただけると思います。
それでは早速本題です!
目次
試験内容を知る
試験内容
群馬県教育委員会より試験内容は以下のとおりであると発表されています。
- 四ツ葉学園中等教育学校:適性検査1、パーソナルプレゼンテーション
引用:令和6年度伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校 入学者選抜要項
http://yotsuba-ss.ed.jp/R5nyusi/yoko.pdf
引用:群馬県教育委員会「令和4年度群馬県公立中等教育学校等入学者選抜志願状況https://www.pref.gunma.jp/site/kyouiku/5028.html
具体的にはどんな試験なの?
適性検査1(45分)
群馬県教育委員会で作成した問題になります。問題解決能力、思考力、判断力等の多様な能力がみられます。
こちらの群馬テレビのサイトで詳しく解説してくれています。
https://www.gtv.co.jp/vod/20220122-6197.html
※「適性検査1」は、中央中等や太田中など群馬県内の他の中高一貫校を受験する場合でも必ず受ける試験になります。
パーソナルプレゼンテーション(PP)
四ツ葉学園独自の試験になります。試験の概要は以下です。
→「事前課題」と「当日課題」について自分の考えを口頭で発表する。志望動機についてなどの質疑応答にも応える。面接官2名(四ツ葉学園の先生)、受験生1名、一人10分程度。
上記を踏まえて、まず知っておくべきは「事前課題」と「当日課題」についてです。
- 「事前課題」:出願時に発表されるため、いかに準備を周到に行い、準備してきたことをわかりやすく伝えることができるのかを見られる。発表時間は2分。
- 「当日課題」:当日に発表されるため、アドリブ力や対応力が求められます。3分でまとめ、1分で発表。
実際に過去に出題された課題は以下になります。
<事前課題>
「『いじめ・差別』をなくすためにあなたができること」
「コロナ禍で学んだこと」
<当日課題>
「人から言われて一番嬉しかったこと」
「思いやりや優しさを感じたこと」
「事前課題」は社会一般的な問題について出題され、「当日課題」はお子様自身の気持ちについて出題されることがわかりますね。
引用:「2021四ツ葉学園入学手引き」より
http://yotsuba-ss.ed.jp/nyusi/R3tebiki.pdf
事前の調査書
今までの小学校での成績や態度などが反映されるものですね。各小学校の学校長が記載することになっていますが、ベースは5年・6年時の通知表になります。
以下から実際の調査書の様式を確認することができます。
https://www.pref.gunma.jp/site/kyouiku/101290.html
→調査書【様式4 10ページ】
なお、同じページに「志願理由書」の様式も載っています。こちらは、各家庭で記載するものですので、大変重要になります。
よく推敲して、これまでの経験やがんばったことをアピールしつつ志願理由にうまくつなげられているような文章を構築しましょう。
※「事前の調査書」についても、中央中等や太田中など群馬県内の他の中高一貫校と同様になります。
配点
入試要項には各検査項目等の比重(おおよその割合)が明記してあります。
配点が令和6年度から以下の通りに修正されました。
・調 査 書 3割
・適性検査Ⅰ 4割
・パーソナルプレゼンテーション 3割
引用:令和6年度伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校 入学者選抜要項
http://yotsuba-ss.ed.jp/R5nyusi/yoko.pdf
※ご参考:令和5年度までの配点
・調 査 書 4割
・適性検査Ⅰ 4割
・パーソナルプレゼンテーション 2割
引用:令和5年度伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校入学者 選抜実施要項
http://yotsuba-ss.ed.jp/nyusi/R5youkou.pdf
試験内容の中でも目を引くパーソナルプレゼンテーション。具体的にはどのように対策していけば良いのでしょうか?
パーソナルプレゼンテーション(PP)の対策
では、パーソナルプレゼンテーション(PP)にむけて、どのような対策をしていくべきか、「事前課題」と「当日課題」にわけて紹介していきたいと思います。
「事前課題」
発表の際は、事前に準備した発表資料に、自分の考えをわかりやすく伝える言葉(4文字以内)または絵をかいて臨むことになります。
この資料は非常に重要で、合否に直結するものになります。
したがって、ご家庭でやっても塾や家庭教師を利用しても良いですが、2週間程度のサイクルで以下のような訓練することをお勧めします。
<2週間のサイクル>
「①課題の提示」→「②意見の整理」→「③発表準備」→「④発表練習」→「⑤改善点の洗い出し」
これを繰り返し実施することで、試験形式へ慣れていくとともに、発表資料や発表そのものの精度を向上させていくことができます。
いきなり一連の流れを実施するのが難しい場合は、順を追って少しずつ精度を上げていきます。
まずは「②意見の整理」、次に「③発表準備」…という具合です。
これを少なくとも5周(万全の対策なら10週)実施すれば、「事前課題」について、大人が見ても納得できるような発表ができるようになると思います。
「当日課題」
当日に課題が発表されるとはいえ、お子様の気持ちが問われるという傾向を踏まえれば、ある程度のパターンは想定できます。
準備した想定パターンをもとに発表練習を行うことで、十分合格点を狙える発表ができるようになると思います。
全体を通じた心構え
抜かりない準備が合格のカギ
四ツ葉の試験対策は、事前に準備できるものの割合が比較的高くなっています。
だからこそ、他のご家庭もしっかり準備していると想定し、抜かりない準備をして臨むことが大切です。
準備には親御さんの協力が不可欠ですが、忘れてはいけないのは、当日受験するのはお子様であるということです。間違っても、親が口を出しすぎる、ということのないようにお願いします。
例えばですが、パーソナルプレゼンテーション(PP)の事前課題において、準備の段階で親が口を出し過ぎてしまうと、発表の際にお子様が自分の言葉で思いを伝えることが難しくなります。
親御さんに言われたことを必死に思い出しながら発表を行う子をたまに見かけますが、自分の言葉で発言していないことは面接官の先生に確実に見抜かれます。
ですから、準備の段階から、あくまでお子様の気持ちを軸に親の助言は最小限、を心がけましょう。
親が入試で求められていることを理解する
また、中央中等の記事でも書いた通り、まず親が入試で何を求められているのかを、しっかりと理解することが大切です。
親御様は常にお子様の模範となります。親御様が本気で取り組んでいないと、お子様はすぐに気が付きますし、やる気も出にくいでしょう。
もし仮に受からなくても高校受験で挽回すれば良い
それと同時に、もし受からなくても高校受験で挽回すれば良い、という度量の大きさも持ってあげてください。
その方が、子はのびのび受験対策に臨めますし、もし仮に落ちてしまった時に、前向きに立ち直ることができます。
そう言う意味では、中学受験では、親の器が試されるといって良いかもしれません。
間違っても、親が取り乱してしまうことのないように。どっしりと構えてあげてください。
まとめ
この記事では、四ツ葉学園中等教育学校の試験内容やパーソナルプレゼンテーション(PP)の具体的な対策方法について紹介しました。
四ツ葉学園の試験について、あまり予備知識がなかった方も受験に向けて具体的なイメージを持つことができましたか?
もし、そうでしたら幸いです。
今後も、群馬県内の他の中等教育学校の試験内容についても書いていきたいと思います。